2008.02.06(Wed)
ホワイトニング・審美治療・10年間への考察
ホワイトニング治療に着手して約10年経過し、本治療を振り返り考察を行う時期になった。今回の院内勉強会では歯科アシスタント・永原による、当院におけるホワイトニング治療全般についてのプレゼンとなった。ホワイトニング治療の機序とは、ホワイトニング剤による歯面の清掃効果と、エナメル質表層への結晶構造の変化によるマスキング効果により、エナメル質を白く見せる治療である。しかし、強度の変色歯や健全なエナメル質の乏しい歯質ではホワイトニング効果が得られにくいので、ラミネートベニア等による審美補綴治療が第一選択と考えている。審美治療は拡大鏡使用下での高精度の治療となるので、健康な歯周組織が不可欠となる。患者さんの審美的ニーズが年々増加している一方、高齢化に伴い、脆弱化して行く歯周組織の更なる維持を計らねば良好な長期予後は得られにくいと考えられる。