2007.10.31(Wed)
電動歯ブラシによる歯面付着物除去効果について
近年、高性能をうたい文句にする電動歯ブラシが普及しその利用者数も急激に増加している。一方、電動歯ブラシによるプラークをはじめとする歯面付着物の除去効果の検証においては、科学的に効果が証明されている製品はごくわずかであると言える。今回の院内勉強会は、音波歯ブラシの「ソニケアー」と従来の電動歯ブラシ「ブラウン3D」とを比較し論文化されている研究結果をもとに、当院受付の福田によるプレゼンであった。歯科細菌学的および歯周病学的なペリクル、マテリアアルバ、プラークの生育と細菌数の変動(Ritz,H.L)をふまえメーカー側のコマーシャルの検討を行った。結果、ソニケアーは現在の音波歯ブラシの中では最も研究されている製品であり、プラーク等の除去効果が一番高いと考えられる。しかし、歯面に毛先が触れなければ非水溶性グルカンが除去できないので、確実なブラシ操作が必要であることが示唆された。