近年、歯科治療におけるインプラント治療の頻度が高くなるなか、日本歯科大学において題目『上顎前歯抜歯後の早期埋入インプラントとGBR』をテーマに症例発表した。内壁性と外壁性の骨移植やGBRの注意点、またインプラント埋入の前処置としてのオトガイ骨移植時におけるブロック骨採取後の下顎前歯の知覚鈍麻について報告、考察を行った。一般的に上顎前歯部に対するインプラント治療は、抜歯後、経年的に骨が吸収しやすい部位であるため、前処置にブロック骨移植を行うケースが多い。よって今後の高齢化社会においては益々頻度が高くなる治療法であり、予知性の高いインプラント治療を行う場合には不可欠であるといえる。